生活について

大当たり

コロナのワクチンで一部に異物混入があったようで、怖いなあと思いながら家に帰って何気なく接種券を確認すると完全にロット№が一致していて叫んだ。昔からくじ運はなかなか良い方だと思ってたけど、こんなところでも大当たりかよ!と叫んだ。

今まで当たったので一番嬉しかったのは、小学校2年生の時に学校の夏祭りで当たったとなりのトトロのおはしセットかな。嬉しくって、家庭科室でで店の片付けをしていた母にそれを見せに行った記憶がある。当たった時に祝福してくれた友人の顔や、よかったねと微笑む母の顔、鈴虫の鳴き声や生ぬるい風、全部ひっくるめての良い思い出。

異物混入注射の件は、今のところは健康状態に異常なし。

「夜を乗り越える」(又吉直樹)を読んだ。特に印象に残った節は以下の3つ。

「正解、不正解ではなく、どうしようもない状況が存在することを知って欲しい。世界は白と黒の二色ではなくグラデーションです。二択ではありません。二次元ですらありません。それを表現するために言葉があり、文学があります。」

「道徳的規範からはみ出した者に対して世間は容赦ないですよね。二択で決着をつけようとしすぎです。二択で決めようとすると善悪ではなく人数が多い方が正義になることが多い。」

「死にたくなるほど苦しい夜には、これは次に楽しいことがある時までのフリなのだと信じるようにしている。(中略)その瞬間が来るのは明日かもしれないし、死ぬ間際かもしれない。その瞬間を逃さないために生きようと思う。得体の知れない化物に殺されてたまるかと思う。」

「又吉ー!又吉ー!」と心のなかで叫びながら読んだ。
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