生活について

石垣

昼から仕事がらみの外出。台風一過で快晴。天満橋駅から15分ほど、汗をかきながらフウフウと歩いた。

移動の合間に「何もかも憂鬱な夜に」(中村文則)を読んだ。いつか自分が重罪を犯してしまうかもしれないと苦悩する主人公に恋人(とも言い切れない複雑な関係なのだけど)が言う「今のあなたが無事なら、それを一日ずつ続ければいい」という言葉がとても印象に残った。だけど、いざ自分がそういう立場や意識に苛まれた時に、果たしてこの言葉は自分に響くのだろうか…とも思った。

約2時間ほど、講演を聞く。途中、映像が流されたのだけど音量が赤ちゃんの寝息レベルで全くといいほど聞き取れないものだった。主催者が慌てて機材のボリュームをああやこうやと操作するも状況は変わらずで、その瞬間、会場にいた全員がシンと静まり返って一切物音を立てずに映像の音に耳を澄ませるムーブが発生したのが一体感があって良かった。結局何かしらの操作をして、途中から映像のボリュームが上がったんだけど、その副作用で司会者のマイクの声がゲインがかかったようになり、なかなかハードコアだった。

窓から見える大阪城はとてもきれいで、川の流れはとても穏やか。

主催者のが終わりの挨拶で、「自分は戦後生まれなもので随分と昔の話ですが、実は高校生の頃はロッククライミングをやっておりまして、あの頃はよく大阪城の石垣によく登ってましてね…」という話をしていて笑った。
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