生活について

いそがしなりまんねん

これから書籍まるっと一冊挿絵スーパーウキウキ案件に入るので、年内いっぱいはバタバタ確定。その前にちょこちょこウキウキ案件を3件ほど立て続けに描かせていただいた。ここしばらく依頼がなく、のんびりした気持ちで構えていたらほぼ同時にワーッときたのでワーッとなった。

ということで本当に忙しくて、余計なことがほとんど何もできていない。こういう時は考え事をするに限るんだけど、ここ最近は自分が古書店を開いたときのシミュレーションをしている。物件サイトで店舗の場所も確定して(もちろん契約どころか内見もしないけど)、什器やオーニング(お店の入り口にくっついている、店舗名が印刷された日よけ)、看板の見積もり金額もざっくり試算して、警察に古物商の申請して保健所には飲食許可の申請(喫茶もほそぼそやりたい)しなきゃいけないから、その費用もかかる。店舗は駅から徒歩5分の好立地で2階建て木造物件だから、2階はアトリエ兼ギャラリー。電卓を弾いてみると初期投資はざっくり80万円くらいになった。エクセルにもろもろまとめていって、おおよそどれくらいの売上を毎月上げていけばいいかを試算した。毎月家賃と光熱費がかかるとして、だいたいだけど、500円の本を毎月200冊売れれば1年半でプラスになる計算。シミュレーションには人件費は含まれていないし、もちろん現実はシミュレーション通りにいくわけないから…現実的じゃないなやっぱり、という結果になる。いやはやお店をされている方は本当にすごい。

でも失敗するとわかっていてもいつかは、一度はやってみたいな。これをひとつの夢として、野望として、胸に抱えて生きていこう。

・「影を踏まれた女」(岡本綺堂)
・「わかりあえないことから」(平田オリザ)
・「もものかんづめ」(さくらももこ)
・歴史まんが人物館「円谷英二」
・「めぞん一刻」(高橋留美子)
・「善悪の彼岸」(ニーチェ)
・「主婦と演芸」(清水ミチコ)

特に平田オリザの本がよかった。ロボットと人間との違いについて、人間を人間たらしめているのは「マイクロスリップ」という無駄な動作らしく、優れた俳優はこのマイクロスリップを絶妙なタイミングで入れているそう。演技というものは精度を上げれば上げるほどマイクロスリップが無くなってしまい、味気のないものになる。自分もプレゼンテーションをする機会が年に何度もあり、ひょっとすると味気のないものになってしまっているのかもしれないなと考えた。

あとは教育について。体験教育のくだりで「教室で習う星座の名前よりも、キャンプ場でお父さんに教えてもらった星座の名前を子どもはよく覚えている」というようなことが書かれていた。コロナが落ち着いたらまた家族みんなで、街や山にせわしなく出かけよう。
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