生活について

行動経済学

シュシュが保育所のドッヂボールで初めてボールをキャッチできたということで、大変なテンションになっていた。自分もシュシュと同じくドッヂボールは苦手で、ボールが飛んでくる時の恐怖を知っているので、これはもう偉業だよと大変なテンションになってしまった。

「予想どおりに不合理」(ダン・アリエリー)を読んだ。行動経済学の名著で、とても面白くて分かりやすい本だった。「行動経済学」と書くとたいそうな学問にみえるけれど、ようするに「人間って自分では理性的に判断してると思ってるけど、実はめちゃくちゃ感情的に行動しているよね」というものを研究した分野で、例えばお店で「1,000円」と書かれている値札と「999円」と書かれている値札があると、たった1円の違いなのに安く感じてしまったり、値段が赤字で訂正されていたりすると値引き額がいくらであろうとすごく得した気持ちになってしまったり…。行動経済学の本は他にもいろいろ読んだけど、この本が一番おもしろかった。

世界で初めてトースターを作った会社が、最初はまったくトースターが売れなくてどうしたかというと、そのトースターの上位モデル(値段が高いもの)を作った。すると最初に売り出したトースターがバカ売れしたそう。

人は比較対象のないものに対してはそれがいいのかよくないのか判断できないけれど、このケースでは「値段の高いモデル」という比較対象が生まれたことにより、「じゃあこっちのモデルを買ってみるか」という消費行動に繋がったらしい。100へえ~(a.k.a.トリビアの泉)

それと付随して、人は何かを選択するときに選択肢が多ければ多いほど判断しやすくなるけれど、その選択肢が5個以上になってくると、逆にどれを選んだら最適なのかを判断できなくなってしまうらしい。その結果、答えが適当になるというもの。アンケートを取る時なんかは、選択肢を5個以上にしてしまうと具体的なデータが得られにくくなるということになる。100へえ~(a.k.a.トリビアの泉)

あとはアンカリングという考え方もかなり重要で、これは人は最初に受けた印象にめちゃくちゃ引っ張られるというもの。第一印象が大事!とよく言われている話もこれに通じるんだけど、作品を売り出す時もこれが関係してくる。

例えば絵の値段。「100円」と値札が付いた絵を、人は100円の絵として見てしまうし、「1憶円」と値札が付いた絵は1億円の絵として見る。そしてそれがその後の消費行動につながるというもの。

これは実際に自分も経験したことで、原画をある個展では1枚1,000円で売り出すも全く売れずで、その後の別の個展で思い切って1枚1万円以上の値段にすると全部売れたということがあった。

というわけで、今までは作品を売り出す時なんかは感覚的にやってきたことも、これからはあれこれ意識しながらやっていこうと思う。
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