生活について

健三郎さん

「芽むしり仔撃ち」(大江健三郎)を読んだ。感化院の少年らがとある村に疎開した際にそこで疫病が発生し、村の人々は他所へ逃げてしまう。逃げ道は封鎖され、村に閉じ込められる形になった少年らがつかの間の自由を謳歌する数日間を描いた物語である。村の人々や憲兵などから迫害を受けていた少年らが、厳しい状況の中で希望を見つけやがて絶望に振り落とされていく。重たい気持ちで読み進めて、最後に脱走兵が捉えられる際の描写(特に「新しい水みずしく柔らかいもの、陰った光をうけてぬめぬめしたあざやかな色の波動をおこしているものが、たれさがっているのを見た。それは歩行につれてぷるんぷるん震えそのたびごとに金色の強い光を照り返した。」のくだり)が恐ろしすぎて「健三郎―!」と思いながら読んだ。いやはや、残酷な物語だった。

家に帰ると、子どもらが今日あったことを矢継ぎ早に報告してくれる。ネーネーは今日から給食が始まって、担任の先生が給食の時間に初めてマスクを取ったらヒゲがボーボーだった!ということを話していた。27歳の、やさしい男の先生らしい。シュシュはお散歩いったねんという話をしていた。

急ぎの原稿依頼があったので、寝ずに原稿。ペン入れ後の原稿用紙をドライヤーで乾かしてオリャリャーッ!と調整してメール。そのままバタンと倒れるように眠った。月曜からハードモード。
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