生活について

夜と霧

「夜と霧」(ヴィクトール・E・フランクル)を読んだ。アウシュヴィッツの強制収容所に収容された経験のある心理学者による、凄惨な記録。人を人として扱わず、収容所で起きた、目を背けたくなるほどに惨たらしい出来事が羅列されている。

著者は心理学者として、まわりの人間を鼓舞するために少演説のようなものを行っていて、肯定的な意味で「未来は未定である」と言っていたり、過去からの光について「あなたが経験したことは、この世のどんな力も奪えない」と言い、「感情が消滅」してしまった仲間の気持ちを奮い立たせようとしている。英語版のタイトルが「Man’s Search For Meaning」(生きる意味を探す)とある通り、生きる意味について言及されている箇所が多かった。

昨日ネーネーがふと、「漫画における人の命の重みと、実際の世界の人の命の重みが一緒でない気がする。どうしてだろう」と言っていた。要するに、漫画ではすぐに人が死んでゆくので、漫画のキャラの命の重みを軽く感じてしまうとのこと。すこし哲学的な質問だなと考え込んでしまう。

漫画で見る死の頻度より現実で目の当たりにする死の頻度が増えた場合でも、「命の重みの印象」は逆転しないように思う。そこはやはり「現実とフィクションの差」なのかな。
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