生活について

エキストラ

朝6時に心斎橋に集合して、某ドラマのエキストラとして参加した。映画を見る観客という設定で、参加者は20名ほど。「映画を観ている観客」と「映画が終わって会場を出る観客」の2役だった。

「映画を観ている観客」のシーンではダミー映像としてスクリーンいっぱいに「Windows10」のロゴマークが表示されていて、ひたすらくるくると回転するロゴマークを見つめながら「ふぅむ」という表情を作った。その顔を斜め後ろから抜かれるというアングル。「映画が終わって会場を出る観客」は、会場が明るくなると同時に「めっちゃおもしろかった~」とつぶやくという重役を仰せつかった。こちらとしては回転するロゴマークを見ていただけなので、気持ちを込めて言うのが思った以上に難しかった。記念品のボールペンをもらって帰宅。

「雀蜂」(貴志祐介)・「二十世紀旗手」(太宰治)を読んだ。

「雀蜂」は生き物パニックホラー。スズメバチやっば、こっわ、の一言。

「二十世紀~」は太宰の20代後半の短編集。錯乱状態で書かれたといわれる作品などもあり、戸惑いながら読んだ。個人的には「雌について」という作品が良かった。火鉢ごしに青年2人で理想の女性について語り合っていて、だんだんと妄想旅行の話になってゆく。「抱くのか?」「抱かない」「いや、今度こそ抱くか!」「抱かない」というようなやりとりを経て、死の話へ。いやいや、死の話かい!と思った。
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