生活について

ノモレ

「ノモレ」(国分拓)を読んだ。アマゾン奥地の、近代文化と接触経験のない先住民「イゾラド」との接触の記録。何が驚くかというと、このイゾラドとの接触は古い昔の話ではなくて、2013年以降に起きた出来事だということ。

「ロメウ」というある村のリーダーの視点を中心に描かれている。ロメウは父の世代まではイゾラドであったけれど、近代化を受け入れ現在はスペイン語を話すようになった。そんなロメウの村の川を挟んだ対岸にある日「イゾラド」が出現した。ロメウは彼らを遠い遠い昔に生き別れてしまった同胞の末裔だと信じ、接触を試みる。彼らをつなぐ大切な言葉が「ノモレ!」である。イネ族の言葉で「仲間」を指す。アマゾン奥地では異なる部族がばったり出くわすことがあり、そういう時は互いに武器を向け合うのだけど、仲間なのかどうかを見極める基準は「言葉が通じるか」というところらしい。ロメウが初めてイゾラドと接触したときに「ノモレ!」と言うと通じたようで、それで生き別れた同胞の末裔だと確信したようだった。

毎回イゾラドとの接触は緊張感がえげつなくて、腹筋に力を入れながら読んだ。何回も読んだら腹筋バキバキになりそう。
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