生活について

堀廣旭堂

天気が良くて暑い一日だった。

早起きをして漫画を描いて掃除洗濯ガーガー、実家から枝付きの枝豆が届いたので、シュシュと身をモギモギ。11時に髪を切りに行って、帰りに堀廣旭堂に寄った。明治27年創業、川端康成も通っていたそうで、よく日本の本屋特集などに掲載されている名店。自分の行くタイミングとお店の営業日が噛み合わずで、お店に入ったのは初めて。

たくさん本屋に行ったけれど、やっぱり「書店員の意思」のようなものを感じる本屋が好きだ。ポップや本の選び方、並べ方を見ているとそれがすごく伝わってくる。堀廣旭堂も「意思」を感じる店だった。店番の3人の女性たちが楽しそうにおしゃべりしながら仕事をしていたのも良かった。「小さな恋のものがたり」(みつはしちかこ)と「漂流」(角幡唯介)を購入。

ラーメンを食べて、昼からはのんびり。夕方ネーネーの音楽教室に行き、授業時間中は喫茶店に行って本を読んだ。読んだのは「こどものみかた」(柴田愛子)、保育の仕事を長いことしてらっしゃるあいこさんが福音館書店「母の友」で連載していらしたものをまとめた本。子ども達とのエピソードの数々に胸が弾け飛びそうになった。

印象に残ったエピソードは、雨で遠足が中止になった日の話。ふくれている子どもに理由を聞くと遠足が中止になったことに対してではなく、中止にすることを「おとながかってにきめた」ことに対して怒っているらしい。その後、あいこさんは子ども達と話し合いをして、延期になった遠足の日がまた雨だったらどうするか?を子ども達に決めさせるということをしてらした。

ちょうど昨日書いた、徳谷さんの本の「自己決定」に通じるエピソードだなと思う。

あとは子ども同士のけんかについて。

「けんかはときとして身体に傷を残します。でも、心に傷を残すことはめったにありません。本来、言葉の前に身体で表現してしまうのが子どもです。けんかをする子はいけない子ではないのです。けんかをしながら、心は十分育っているのです。」(「こどものみかた」(柴田愛子)より抜粋)

家で子ども達がけんかを始めるとすぐに止めてしまうけれど、それもあんまりよくないのかなと思った。けんかを止めると、両者とも不満げな表情をする。よかれと思ってやっていたけれど、モヤモヤが未消化のままってしんどいだろうなあ。けんかを見守り、適切なタイミングで関わるようにしよう。

夜はたこ焼きパーティー。子ども達が焼いてくれたので、わたしは食べるだけ。
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