生活について

「本をつくる 赤々舎の12年」(産業編集センター)を読んだ。多くの優れた写真集を出版されている赤々舎について、代表の姫野さんにフォーカスを当ててまとめられている。姫野さんは作品をつくる時とことん作家と向き合っていらして、事務所で一緒に飲んだり食事をしたりしつつ対話を重ねながら、完成させてゆく。「今が崩れてしまうのでは、という作品に出会いたい」という価値観のもと作品と向き合っている。とてつもないエネルギーに満ちた方だなという印象だった。

「『話が通じない』の正体」(黒川伊保子)これまた良い本だった。若い人たちの「上司は何もわかってくれない」や、逆に上司たちの「若い人は話が通じない。気が利かない」という声を聞くことが多いけど、その根本的な原因について書かれていた。「共感障害」というもので、性差や世代の違いによって、脳の物事に対する「認識フレーム」が違うため、同じ景色を見ていても脳が全く違う認識を持ってしまうことが原因らしい。そのことをお互い理解した上で向き合っていけば、もっともっと組織は良いものになるという話。

あとはTwitterは炎上しやすいのにInstagramは炎上しにくいのは何故かも書かれていた。Instagramは写真の投稿が主であり、そこにあるのは「対象の状況」である。対してTwitterは言葉の投稿が主であり、これは「投稿者のものの見方」である。人は投稿者の「状況」ではなく「意見」に対して、なんやかんや言いたくなってしまうものらしい。ほえー。

別の章で「「世の中」は「自分が周りにどう見られているか」で作られているのではないのだ。「自分が周りをどう見ているか」で作られているのである。」と書かれてらしたのも印象に残った。
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