相変わらずA・TSU・SU・GI☆
春頃にエキストラとして参加した映画の制作発表があった。撮影時はタイトルが伏せられていることがほとんどで、よくわからないままに参加させていただく機会が多い。今回は募集メールの段階でビビビッときていて、やはり思っていた通りジャルジャル福徳さんの小説原作だった。大好きな小説なので、参加できてうれしい。来年の春公開。
一年前の今頃は「室町無頼」のクランクインで、そこから3ヶ月以上、のべ10回以上撮影に参加する機会があった。毎回楽しすぎたし、一度だけピンマイクをつけてセリフを言う機会があった。あれは緊張したけど良い機会だったなあ。こちらは来年1月公開。
「あのころなにしてた?」(綿矢りさ)を読んだ。コロナが猛威をふるい始めた2020年一年間の日記エッセイ。綿矢さんの描くチャーミングなイラストとともに、不安とともに過ごした一年がギュッと詰め込まれている。
4月7日に非常事態宣言が出たときのことはよく覚えている。子どもの入学式の日。いろいろなプロセスをすっ飛ばした超高速入学式で、開会から閉会まで6分だった。その日の夕方に非常事態宣言が出て、情緒がぶりんぶりんに乱れた記憶がある。
あとがきで「以前は自著の読者の方から共感が欲しいと思ってたけど、今は、共鳴したいと思う。」「洞窟に向かって何か語りかけ、ある特定の言葉を発したときだけ奥の暗がりから反応する声が返ってくるのを、耳を澄まして聴いているような心境だ。どの言葉なら反応があるかを常に探している。」と書かれている。