先週の歯医者(定期検診)で左上奥歯が虫歯になっているので来週治療しましょうね~神経抜きましょうね~と宣告されてから一週間、重い気持ちで過ごした。軽やかに言われる「神経を抜く」というフレーズほど怖いものはない。せっかく涼しくなってきたというのに、今週は秋を楽しむ余裕もなかった。
14時に歯医者へ。麻酔、痛くなさすぎて本当に効いているのか不安になる。その後麻酔が効くまでしばし待機した後、いよいよ処置が始まった。まずは歯のクリーニングをしてくださっているのか、歯の表面をササーと撫でる感触。いつ突然激痛が走ってもいいように、マロンクリームのハンカチを潰してしまいそうなほどに固く握りしめて臨んだ。表面ササーッが10分ほどあったところで、「終わりましたよ」とのこと。思わず「そんなはずないですよね」と返事をしてしまった。
今まで別の歯医者で治療をしてもらったときは激痛に次ぐ激痛だったのに、今回のは何?しかもトータル15分ほどで終了した。待合室で待ってくれていた子どもたちは「おとうさんの絶叫が聞こえなかった」と少し物足りなさそう。
その後スイミングへ。夜はシチュー。子どもたちとゲーム大会。23時頃まで熱中し、バタンキュー。
「本と体」(高山なおみ)を読んだ。料理家であり文筆家でもある高山さんお気に入りの26冊の本にまつわるエッセイ、それから対談が3つ。
編集者である筒井大介さんとの対談にて、特に本に思い入れのないままに絵本の会社に就職した筒井さんが長新太の絵本を読んで価値観をバコーンとブチ変えられたお話が印象的。「理屈じゃないものを提示してくれている」「社会常識にのっとって作られたものではなく、もっと根源的なものを見ている感じ」とあった。