帰宅後、娘の誕生日会。ケーキ屋さんでホールのスポンジケーキを買って、飾りつけを家でやっちまうスタイル。今回は生クリームやらデコレーションやらを娘がやってくれた。とても上手だった。
ローソクに火を灯し、全員で歌を歌う。光の前ではにかむ娘の表情のゆらめきを一瞬たりとも逃すまいと、目に焼き付けた。
こうしてすくすくと成長してくれるのは大変な幸せであるけれど、少しさみしい気持ちもある。子どもたちは一瞬たりとも過去を振り向かず、きらきらとした残像だけを残してひたすら未来に向かって走り抜けていく。その後ろ姿を必死になって追いかけている。
いつか手に届かないほど遠くに行ってしまう未来を想像して、切ない気持ちになることがある。