生活について

にっちょび

少し前に息子が学校で事件があったと教えてくれた。教室で買っているちょうちょの幼虫のうち1匹がサナギになっていて、最近そのサナギの背中にもう1匹の幼虫がくっついてサナギになってしまった、というもの。それは少し穏やかでないねと思いながら聞いていたら、無事2匹とも孵化して巣立っていったそう。そういえば我が家のヤゴも2匹のうち1匹が巣立っていった。巣立ちの季節。

元同僚たちと、実に10年ぶりの再会。心斎橋のイタリアンビュッフェにて。よく食べて、喋って喋って喋り倒した。20代の頃にお互い仕事で大変な思いをしながら日々を乗り越えてきた仲間だけあって、10年の歳月などお構いなしで息もぴったり。会えてよかった。

「乱読のセレンディピティ」(外山滋比古)、「怪談小説という名の小説怪談」(澤村伊智)を読んだ。

「乱読の〜」より、「本を読んでものを知り、賢くなったように見えても、本当の人間力がそなわっていないことが多い。(中略)知識は、化石みたいなもの。それに対して、思考は生きている。」ま・じ・で!本をたくさん読んだりなんやかんや知識を蓄えていくと、何かを成した気持ちになってしまいがちだけど、ただただ知識メタボになってしまっているだけのことが多い。そこんとこ気をつけなはれやということです。

「怪談小説〜」は澤村さんが2017年〜2022年に発表した短編7篇が収録されている。ひとつひとつが短いのに、しっかり怖い。「高速怪談」と「怪談怪談」が特にオソロ・シーヤだった。
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