生活について

ニシクラタカシ

息子が突然「ニシクラタカシすぎる」と連呼するので誰?と思っていたら、仮面ライダーエグゼイドで鏡飛彩が言い放つ「リスクが高すぎる」というセリフの耳コピだった。いろいろあるセリフの中でなぜそのフレーズに惹かれたのか、とても興味がある。謎の人物ニシクラタカシ。

DUNLOPのツーリングテントMTD-203を購入。近年のテントにはないエッジの効いた見た目が好きでずっと探してたやつ。80年代のものにしてはとてもきれいで、いかに前の所有者に大切にされてきたかが分かる。ショックコードが伸び伸びだったのでそれだけ交換した。お試しで設営してみたけど、思ってたよりずっと大きい。早くキャンプで使いたい。

「OSO18を追え」(藤本靖)を読んだ。怪物ヒグマとして多くの牛を屠ってきたOSO18をいかにして追いつめていったのか、対策班のリーダーである藤本氏の言葉で克明に綴られている。

クマの「止め足」に触れた箇所は、怖くて震えた。クマは狩猟者などに後ろを付けられていると悟ったときに、自分の足跡を踏みながら後退してサッと横にある茂みなどに隠れるそう。そうして後ろから来た追跡者が、足跡がパタリとやんだことに戸惑っているところに襲いかかる。これを「止め足」という。熟練のハンターでも止め足に気づくことは至難である。ハンターの赤石氏がクマの止め足に気づき「こいつ止め足切ったな」と気付き冷静に対処するくだりがある。

クマは本来8~9割は木の実や山菜などの植物性のものを食べ、残りはアリやハチなどの昆虫類、サケなどを食べている。それを何かしらのきっかけで肉を食べたことによりその味を覚え、牛などを襲うようになってしまうそう。つまり遺伝的要素ではなく、環境的要素によって肉食のクマが生まれる。OSO18の場合は、猟師が刈ったエゾシカを不法投棄(本来は自分の手で解体したり処分場に持っていく必要がある)した場所で肉の味を覚えてしまったのではないかと推察されていた。つまり、人のせいで生まれてしまった「怪物」であり、それを知った上で読み進めていくうちになんともいえない気持ちになってしまう。
生活について