交差点で西城秀樹みたいな人を見かけた。正確には、ヤングマンを歌うときの西城秀樹みたいな洋服をお召しになられている男性を見た。腕の内側にありえない量の紐がぶら下がっている洋服。
お洋服のインパクトよりも、咄嗟に労災のことが頭をよぎった。巻き込み注意すぎるお洋服。工場で着て作業すると絶対の絶対に一瞬でビラビラが機械に巻き込まれて大きな労働災害を招く。それが今回のようにたとえ街中であっても、自転車に乗っているときにビラビラがタイヤに巻き込まれて自転車ごと大回転してしまう可能性があるのではないか。そこんとこ大丈夫?と思いながらチラチラ見ていたら風でなびいたビラビラがムチのようにしなりわたしの眼球をかすめた。心臓がヒュッとなった。
ちなみに幼少期に自転車で大回転したことがある。
当時の自転車は鍵が前輪についていて、ギュッと押して施錠するタイプだった。猛スピードで坂道を降りているときにふと、この状態で鍵をかけたらどうなるのかをどうしても試してみたくなり、右足で鍵をバン!と蹴って施錠した瞬間、自転車ごと大回転した。一瞬、青空が自分の足元に見えた。地面に叩きつけられ、全身すり傷だらけになった。
そういう後先考えずに行動に移す感性が今はもうないので、当時の自分を少し羨ましくも思う。