生活について

ピアノ初回

19:30に公民館に行く。ホールがある部屋の扉には「幼児コース」と貼ってある。ノックをして巨大幼児が入室。今回は入学前のプレレッスン。個人レッスンについては先生との相性が非常に大切らしく、このレッスンが今後の関係性の要となる。

気合を入れて扉を開けるとだだっ広いホールの一番奥にピアノが置いてあり、その横で先生と思しき女性が仰向けに倒れていた。寝ていらっしゃる?と思い、小さく挨拶をすると先生はそのままの体勢で「どうぞそのままピアノの方までいらっしゃって」と仰る。これが例えば舞台がHUNTER HUNTERだと完全にわたしの能力を試す試験が始まっているわけで、先生に認められたい一心でとてつもなくキビキビと歩いて「失礼いたしまあす!」と叫びながら着席した。広いホールにまあす!まあす!まあす!とわたしの叫び声がこだまする。先生はいつの間にか隣に立っている。

目の前の譜面台に楽譜が置かれる。ド、レ、ミ、ファ、ソ。さっそく弾いてみましょう。わかりました、よろしくおねがいします!ド~レ~ミ~ファ~ソ~…。静かなホールに美しいピアノの音が響いて、魂が震える。はいじゃあ次はこの楽譜を弾いてみましょうねと淡々とレッスンが続く。メリーさんの羊をいっしょに弾いてみましょうか、じゃああなたは左手担当ね。初めての連弾。わたしは4小節ごとにドを弾く。重なり合う音色に、心がぶりんぶりんに揺さぶられる。

20分ほどピアノを教えていただき、その後は今後の流れについて説明をしていただき、無事入校することが決まった。この曲がどうしても弾いてみたいんですと「When She Loved Me」を聴いていただく。うんうんと頷きながらしばらく聴いて、きっと弾けるようになりますよと笑ってくださった。

幼児コースのテッペン目指して。うららかな春の訪れとともに、新しい挑戦が始まりました。
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