「宇治拾遺物語」(町田康 訳)、「5秒日記」(古賀及子)、「責任と物語」(戸谷洋志)など。
「宇治~」については安定の町田訳。下劣なエピソードを引き立てる言語力が圧倒的すぎて、とてもお下品な話も爆笑しながら読んでしまう。こうして爆笑をぶちかますことにより、同じようにこれを読んで笑っていたであろう800年以上昔の人々と繋がりあったような気もして、しみじみする。「奇怪な鬼に瘤を除去される」「滝口道則が術を習った話」「盗跖と孔子の対話」が特にお気に入り。
「5秒日記」についてはもう、面白いことが確定している上で読んだけど、やっぱり面白いから新鮮に驚く。古賀さんの瞬間を切り取る審美眼がバキバキに光っていて、ユーモアに包まれた筆致がとても気持ちいい。そうそう、読んでいてとても気持ちいいのが古賀さんの文章。古賀さんの本については毎回、気に入った箇所に貼る付箋がびっしりになる。
「現代を生きるとは、謎を謎のまま受け取り続けることだと常々思う。(中略)麩ほど昔からあるものですら、もうすでにわからない。」
「ださいものを使ってこそ、自分の周辺を曖昧につかみかねるようにがちゃがちゃさせてこそ、生のきらめきと思っているところがある。」
それで本の余韻に浸っていた所、いちご新聞事務局よりメールが届いた。この度40年近くハローキティのデザイナーをされていたゆうこお姉さんがご引退されるのだけど、それに伴い記念のパーティが実施される。いちご新聞上で参加者の募集をかけており、当選者は40名。世界中からの応募が殺到するはずなのでまあ当たるわけないと思いつつも、応募したもの。それが当選したとのお知らせだった。なんとまあ!
どうしましょう。いったい、どうしましょう。